親との「お金の相談」できていますか?身につけておくべき『助け合う力』とは

~もしもが起こる前に

みなさんは、親との「お金の相談」できていますか?

ある日突然親の介護をすることになったとしたら、ある日突然親が亡くなったとしたら、何が起こるか想像できますか?
考えたくない事ではありますが、そのような場面で家族とトラブルになるのが、実はお金の問題。まだまだ先と思わずに、親が元気なうちに「助け合う力」を身につけておきましょう。

1.助け合う力とは?

「助け合う力」とは、親の介護や相続が発生した時に、家族や専門家を上手に巻き込む力のことをいいます。

2.なぜ助け合う力が必要か?

親が認知症になったり、亡くなった後で家族間の話し合いがまとまらなかった時は、子どもは親の資産に一切手を付けられません。なぜなら、その時点で親の考えや気持ちを正しく確認することができないからです。

ちなみに、相続が発生した後に家族間で争うことを「争族」と言いますが、現在、裁判所で揉めている約3割の家庭が財産総額1,000万円以下という状況。我が家は仲が良いし財産もないから大丈夫!という家庭ほどお金の問題で揉めています。

だから、親が元気なうちに、本人や家族の考え方をしっかりと理解し合う事が必要なのです。

<親が認知症になったり、亡くなった後に家族間で揉めると…>

預貯金 引き出し、振込、解約、名義変更ができない
自宅 売却・建て替えができない
株式 売却、名義変更できない

3.助け合う力が求められる場面

助け合う力が求められる場面としては、主に「介護」と「相続」です。

介護

原則65歳以上から公的介護保険を使えますが、介護の度合いによって支給されるお金の上限が決まっています。認知症も程度によって受けられるサービスが異なり、上限額を超えると全て自己負担になります。実際に介護が発生した時に気をつけたい点は、費用は親のお金で賄うということ。子どもが自分の貯金を取り崩したり、介護離職をしてしまうと、子ども自身の将来設計が大きく変わってしまうので注意が必要です。

<介護期間>
<介護費用>一時的な費用の合計
<介護費用>月額

出所 <生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/平成30年度>

これは公的な介護サービスを含む自己負担額。

例えば、月々8万円の自己負担で介護状態が5年間続いた場合、480万円の費用が発生します。10年間続けば1000万円近くになることも。住む場所やサービスによって変わるので、親がどこでどのように暮らしたいか、家族の誰が面倒を見るのかを事前に確認しておく必要があります。

相続

相続で揉めるのは、「相続税を誰が払うか」よりも「誰が何を受け継ぐのか」という問題が生じる時です。例えば、親の財産のほとんどが土地だった場合、簡単に切り売りすることができません。仮に長男が土地を相続すると、他の兄弟姉妹との不公平感が生まれるので、解決まで時間がかかるというケースはよくあります。

そこで、そのようなトラブルを避ける方法の一つとして「生前贈与」という制度があります。先程のケースだと、親が元気なうちに他の兄弟姉妹に現金を渡しておけば、後で「お兄ちゃんだけ土地をもらってズルい」という喧嘩は少なくなります。万能ではありませんが、有効な対策として広く使われています。

「生前贈与」の例。
使い方次第では節税対策にもなる

一般贈与の基礎控除・・・1年の間に、一人当たり110万円までであれば非課税で親から子どもに贈与できる

住宅取得等資金の特例・・・マイホームを購入する時に、一般住宅であれば、基礎控除110万円+2,500万円=2,610万円まで非課税で親から子どもに贈与できる(2019年4月1日~2020年3月31日契約締結分)(参考 国税庁HP

4.助け合う力を身につけるには?

とはいえ、急に様々な問題を解決するのは大変。自分や親のペースに合わせて出来る事から始めましょう。ポイントを押さえながら理解し合えればOKです。

そして、「親身な他人」として専門家をチームに必ず加えましょう。家族には言えない本音も、何故か友人なら言えるってことありますよね。それと同じで、客観的にアドバイスをもらえる存在が近くにいると精神的に楽ですし、実務的な準備もスムーズに進みます。少しハードルが高いテーマですが、後になって後悔しないように、子どもの側から勇気を持ってアクションを起こしましょう。

ポイント①<家族と話し合う>

・親がどうしたいのかを確認して、一番に尊重する
・家族が親にどうしてもらいたいかを、親に知ってもらう
・親の資産状況を家族と共有する

ポイント②<専門家と話し合う>

・専門家から客観的なアドバイスをもらう
 ⇒(税理士、司法書士、弁護士、ファイナンシャルプランナーなど)
・アドバイスに基づいて、事前対策プランをつくる
 ⇒(生前贈与、遺言書作成、生命保険など)

まとめ

「助け合う力」のメンバーは家族と専門家。
怖がらず、親との「お金の相談」に真正面から向き合いましょう。

美マネ女子力<助け合う力>

✍ファイナンシャルプランナー 辻

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