火災保険料値上げ対策教えます! 

11月13日付の日本経済新聞で「損保19年秋に火災保険料上げ」という記事が掲載されました。

損保各社が、来年火災保険料の値上げに踏み切る見通しで、1月には地震保険料も改定されることが決定済み。そうなると、我が家の火災保険も上がるのか?そもそも我が家の保険はどうなっているのか?と気になりませんか?

そこで、今回は、保険料の値上がりが家計に与える影響や、具体的な対策について、一緒に考えていきたいと思います。

1.我が家の家計に与える影響は?

テレビや新聞で耳にされた方も多いかと思いますが、来年は、火災保険料と地震保険料が同時に改定される年になりそうです。火災保険料の基になる参考純率は、全国平均で5.5%、地震保険料は、全国平均で3.8%の値上がり予定です(出典:損害保険料率算出機構)

ただ、実際には、保険会社の違いや、場所と建物の構造による違いがあるので、条件によっては下がる場合もあります。とはいえ、多くの地域で値上がりする方向であることは間違いなさそうです。

<改定率の例>

(※出典 損害保険料率算出機構)

・どうして値上がりするの?~自然災害が増加~

今回の改定の背景としては、2013年の大規模な雪害(関東甲信地方)や、2015年の台風15号(九州地方)などにより、保険金の支払いが増加したためです。また、水道管が凍結で凍るなどの水濡れ損害も増えています。

今年も、6月の大阪北部地震や、7月の岡山豪雨、9月の台風21号など、大きな被害が各地で発生しました。日本経済新聞の報道によると、2018年度だけで、大手損保3社の保険金支払いは、1兆円を超える見込みとのこと。別の見方をすると、その分経済的に助けられた人も多いということですね。

(※出典 損害保険料率算出機構)

2.今からできる具体的な対策とは?

 しかしながら、保険料の値上がりは、家計にとってじわりじわりと影響してくるもの。

できれば、保険料を抑えながら、大事な補償を守ることができたら良いなと思いませんか?

そこで、今からできる具体的な対策をお伝えしたいと思います。保険料が上がったのに、いざという時に大事な財産が守られなかったとしたら大変です。ぜひ加入中の保険を再点検してみましょう。対策ポイントは次の3つです。

対策ポイント1 長期契約を検討する

火災保険も地震保険も基本は1年契約ですが、「長期契約」にすることで、1年で契約する保険料よりも割安になる点がメリットです。補償に関しても従来の内容を変える必要がありませんので、当分、転居する予定がない人は、一度検討してみましょう。火災保険は、最長で10年間、地震保険は最長で5年間の契約を結ぶことができます。

賃貸でもメリットあり!

例)火災保険料 年間保険料100,000円の場合で、10年間継続するケース

1年契約  100,000円×10年間    =1,000,000円

10年契約 100,000円×8.2(長期係数)=820,000円

差額180,000円   ➡ 18%割安!

(長期係数は各社異なる場合あり)

例)地震保険料 年間保険料100,000円の場合で、5年間継続するケース

1年契約 100,000円×5年間    =500,000円

5年契約 100,000円×4.6(長期係数)=460,000円

差額40,000円   ➡ 8%割安!

(長期係数は2019年1月改定)

対策ポイント2 免責金額を設定する

次に、免責金額を設定する方法をお伝えします。

免責金額とは「自己負担金額」のことで、何か損害があった時に、「〇万円までなら自分のお財布から出すけど、被害額が〇万円以上になった時には、保険会社に払ってもらいたい」という仕組みのことを言います。

自然災害などの大きな被害に遭った時は保険に助けてもらい、預貯金で何とかなる被害額の時は自己負担にすることで、その分保険料を抑えることができる点がメリットです。家計の状況を見て、万一の時に自己負担で賄えそうなお金があれば、その範囲で免責金額を設定してみましょう。

例)風水害被害(免責金額20万円)

➡被害額が20万以上なら補償される

➡被害額が20万までなら自己負担

➡保険料ダウン

対策ポイント3 補償範囲を限定する

最後は、補償範囲を限定する対策です。

例えば、自然災害に重点的に備えたいという考え方であれば、盗難補償や、日常的に起こりうる破損や汚損の補償は必要ないかもしれません。また、戸建てにお住まいの方で、家財の補償は預貯金で賄えるということであれば、建物のみに保険をかけるという方法もあります。いずれにしても、万一の時とはどういう状況かを想定して、本当に必要な補償を限定することで、保険料を抑えることが可能です。

例)

・大きな自然災害に備えたい ➡火災や風水害の備えに限定する  ➡保険料ダウン

・建物のみを守りたい    ➡補償の対象を建物のみに限定する ➡保険料ダウン

まとめ

できれば起こって欲しくない火災保険や自然災害。けれど、しっかりとした備えがあれば、いざという時に慌てずに済みます。保険料が改定される前に、ぜひ我が家の保険をメンテナンスしておきましょう。

今回は、補償を守りながら、今からできる値上げ対策をお伝えしました。一つでもヒントになりましたか?

次回は、「火災保険で失敗しないための選び方」をお伝えします。国や勤務先で守られている内容を理解しながら、合理的な選び方や、安心できるチェックポイントをお届けしたいと思います。