フリーランスなら知っておきたい!国民年金のイロハ

特定の団体や時間に縛られることなく、自分のスキルを社会に提供できるフリーランス。

子育てや介護などで、時間に制限がある女性の働き方としても注目を集めています。そんなフリーランスを様々なシーンで支えてくれるのが国民年金。今回は、改めて国民年金の役割を知り、上手な付き合い方を学びましょう!

1.増えるフリーランス。国民年金加入率が低いのはなぜ?

今、日本のフリーランス人口は増加しています。従来の技術職などに加え、IT関連の仕事を請け負う「クラウドワーカー」が拡大しているためです。クラウドソーシング大手のランサーズ(東京・渋谷)の「フリーランスの実態調査2018年版」によると、広義のフリーランス人口は1,119万人になり、経済規模は20兆円を突破したとのこと。今後もこの流れは続きそうです。

一方で、社会問題になっている国民年金の未納率。平成29年度分の国民年金の納付率は、66.34%。前年より若干増加しているものの、依然低飛行のまま。特に、40歳以下の若い人たちの未納率が目立ちます。

<年齢階級別納付率>

出所 厚生労働省(平成29年度の国民年金の加入・保険料納付状況)より抜粋

2.国民年金の役割を知ろう!

そもそも国民年金の役割は何でしょうか。

もしかすると、そこに誤解があり、未納率に繋がっているのかもしれません。そこで、改めて国民年金の役割を整理してみたいと思います。

国民年金の役割は、ずばり3つです。

①「老齢基礎年金」

65歳から、老後の生活資金としての年金が、一生受け取れる。

②「障害基礎年金」

障害を負った時、医療費のサポートになる年金が、障害が続く限り受け取れる。

③「遺族基礎年金」

自分が亡くなった時に、子供が大きくなるまで、教育費や生活費を家族が受け取れる。

①「老齢基礎年金」のポイント

保険料納付済期間と、保険料免除期間の合計が10年以上である場合、65歳から支給されます。20歳から60歳までの40年間保険料を納付した場合は、満額779,300円(平成30年度)受け取れます。加入している期間が40年に満たない場合は、779,300円×加入期間(月額)÷480か月で計算します。

②「障害基礎年金」のポイント

国民年金の加入中に、病気やケガなどによって障害が残り、就労が制限されてしまった場合に受け取れる年金です。年齢や障害手帳の有無は関係なく、障害の度合いによって、1級または2級に該当した場合に受け取れます。外傷や内臓疾患だけではなく、うつ病やパニック障害などの「精神障害」なども対象になることがポイントです。

支給額

<1級>779,300円×1.25+子の加算

<2級>779,300円+子の加算   

③「遺族基礎年金」のポイント

亡くなった人によって生計を維持されていた「子のある配偶者」と「子」が受け取れる年金です。死亡日に65歳未満で、死亡日の属する月の前々月までの1年間に滞納がなければ対象になります(平成38年4月1日前の場合)。ただし、受け取り期間は、子供が18歳になった次の3月31日まで。あくまで子供が自立できる年になるまでになります。

支給額

779,300円+子の加算  

*子の加算 第1子・第2子 各224,300円、第3子以降、各74,800円(障害基礎年金、遺族基礎年金共に同じ考え) / 参照 日本年金機構HP

このように、老後の年金だけでなく、非常に手厚い社会保障があることを押さえておきましょう。
特に注目すべきは「障害基礎年金」。今、国民の6%が何らかの障害を有していると言われています(内閣府)。会社員との社会保障の違いを実感しているフリーランスの人こそ、国民年金にきちんと加入して自分の身を守りましょう。

3.国民年金のお得な入り方

とはいえ、国民年金の1か月あたりの保険料は、16,340円(平成30年度)。
「内容は理解したけど、高いなー」と感じている人も多いのではないでしょうか。そこで、少しでもお得に加入できる方法をお伝えします。ちりも積もれば山となる。賢く国民年金に加入しながら、安心も手に入れましょう。

<2年前納を利用する>

国民年金の保険料が変わらず、10年間加入したとすると、

16,340円×12か月×10年=1,960,800円

377,350円(2年前納)×5回=1,886,750円 ▲74,050円お得!

<クレジットカードを利用する➡ポイントが溜まる>

まとめ

 自分の腕一つで生計を立てていくフリーランスの人は、責任も自分一人で背負わなければなりません。

頼れる制度があれば思いっきり頼って、好きな仕事にぜひ没頭して下さい。国民年金は、その代表格です。役割をしっかり理解して、納付が滞らないように注意しましょう。