退職後、こんなことをしてみたいなぁというプランをたてた後は、そのプランを実行していくためには、どのくらいの資金が必要になってくるのか試算が必要です。そして、老後に必要な資金は、大きな金額になるため、どうやって貯めていくのかが重要なポイントになります!
手間がかかったり・難しい方法では長続きしませんので、簡単で・手間のない方法で貯められる方法についてお伝えします。
1.貯金だけではふえない!?
老後資金を貯めようと思ったとき、貯蓄の方法として一番に思い浮かぶのは、銀行への預金(貯金)ですよね。普通預金や定期預金であれば、元本割れのリスクもなくお金を貯めることができ安心です。しかし、普通預金は0.001%、1年の定期預金の金利は0.01%程度の金融機関がほとんどです。(2019年6月現在)

昔のように、郵便貯金の10年定額貯金の金利が、8〜12%もあれば、お金を10年定額貯金に預けておくだけでお金が倍以上に増えていたので、老後資金を準備する方法も貯金だけで十分よかったのですが、超低金利時代の今は、ただお金を預けているだけではほとんどお金は増えないのが現状です。
さらに、貯金は物価が上昇してお金の価値が下がるインフレが起きると、実質的に目減りする可能性があります。インフレになると、今まで100万円で買えたものが110万円になるなど、100万円より多くのお金を出さないと買えなくなります。お金が減っていないように見えても、お金の価値が下がることもあるのです。
超低金利時代を生きる私たちが老後資金を準備する場合、貯金だけではなく、長期的な運用ができる投資などに資産を分散して、貯金と投資のリスクを上手く取りながら資産を増やしていくことが大切です。
2.どうやって貯める?FPのおススメとは
iDeCo(イデコ)
iDecoは「個人型確定拠出年金」のことです。毎月一定の掛け金を出し、金融商品を選んで運用し、老後に運用したお金を受け取る制度です。
1番のメリットは、税金が安くなることです。積み立てた掛け金は、全額が控除の対象になり、掛け金に応じて所得税・住民税が軽減されます。
また、運用で得た利益も非課税です。銀行預金の利息や投資で得た利益には、約20%の税金がかかり、利益から税金が引かれてしまいますが、iDeCoの場合、利益をそのまま受け取ることができます。
さらに、60歳まで引き出すことができないので、「老後資金」としっかりと目的を分けて準備ができるのもおススメのポイントです。
つみたてNISA(ニーサ)
NISAは「少額投資非課税制度」のことで、年間最大120万円までの投資に対しての利益が、最長5年間非課税になる制度です。
つみたてNISAは、年間40万円(月々3万円程度)までの投資に対しての利益が、最長20年間非課税になる制度で、NISAに比べて、より少額で長く利用できるようになっています。
毎年40万円の非課税枠を活用して、20年間投資すると、最大800万円も非課税で運用することができます。
iDeCoやつみたてNISAは長期間積立ができ、さらに金融商品の分散ができます。節税効果で効率よく老後資金を貯めていくことをおススメします!これら以外に、変額保険や個人年金保険など保険を使って準備することもできます。
まとめ
投資や運用と聞くと「むずかしい…」「怖い…」などといったネガティブなイメージを持ってしまい、なかなか手を出せないと思う方も多いと思いますが、iDeCoやつみたてNISAは専門知識を持っていなくても、比較的運用しやすいと思います。ぜひ、老後資金の準備に活用してみてください。
ただ、まだ老後よりも前にあるイベント資金の準備がある場合には、その資金準備とのバランスを考えながら実施してください。その際にどう準備したらいいのか迷うこともあると思いますので、一度ご相談ください。LINEからお気軽にお問い合わせください。
私たちファイナンシャルプランナーがいつでもサポートします。お任せください。
✍ファイナンシャルプランナー 平野
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