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子どもの大学進学・借りる前に知っておくべき意外と知らない奨学金【借りる前編】

子どもの大学進学・借りる前に知っておくべき意外と知らない奨学金 借りる前編
マネースタイル宣言 マネースタイルは、全ての女性が豊かな暮らしを実現するために、中立の立場から、正しい情報を厳選してお届けするメディアです。

子どもに経済的負担なく進学させるためには

前回は子どもが進学するために使える奨学金、教育ローンについて特徴を解説しました。
今回はそれらを借りる前、できるだけ経済的負担を軽減するためにやってほしいことを紹介していきます!
マニャさん
子どもに経済的負担をかけずぬ進学させたいためにすること4つ

教育ローンを選択する

入学金や授業料の資金準備をする時間がない!けれど、奨学金を借りることで子どもに借金を背負わせたくないという場合には、教育ローンも選択の一つです。

ただ教育ローンは、借り入れた翌月から返済が始まるので、資金計画を立てたうえで借り入れするようにしましょう。

祖父母へ資金援助を頼む

祖父母に資金援助をしてもらう際に利用できる制度があります。

・暦年贈与(年間110万円まで)
・教育資金の一括贈与にかかる贈与税非課税措置(1人あたり1500万円まで非課税で援助を受けることができる)
 ※2026年3月末まで利用可能

これらを利用すれば非課税で資金援助を受けることができます。

ライフプランの見直し

資金をやりくりする、お金を貯めるための基本はライプランの見直しからです。

現状の家計収支をきちんと把握していない状態では、たとえ貯蓄プランを作成しても続かない可能性が高いです。
子どもが進学する際には、必ず家計状況を把握しましょう。できることから一つずつ実行していくことが大切です。

ライフプランの見直し、支出の見直し、収入の見直し

確認すべき支出の見直し

  • 毎月口座振替されている【通信費】
    例:携帯電話契約を格安SIMへ・ネット契約 など
  • 契約したまま見直していない【保険】
    例:保障が多すぎる・今の自分に合っていない保障 など
  • 加入し続けている【サブスク】
    例:アマゾンプライム・ネットフリックス・漫画読み放題 など

考えるべき収入の見直し

  • 収入の見直し【働き方】
    パートで働いている場合、働く時間数を増やすなど収入を増やすことを考える
  • 趣味やセカンドライフを考えた【副業】
    苦でなく退職後も継続できそうか、収入が増やせるかどうかを考える

自分に合った方法でお金を少しでも貯める

タイプ別!お金を少しでも貯めるおすすめ方法

自分に合った方法でお金を少しでも貯めるタイプ別おすすめ
  • 元本割れは絶対イヤ!
    →利息は期待できないが毎月の「先取貯蓄」
  • 多少のリスクならOK
    →つみたてNISAなど投資信託の「複利商品」
  • どちらにも当てはまらない
    →お金の必要時期で満期を設定する「生命保険商品」

奨学金を借りると決めた、将来借りると考えた時にすべきこと

将来のライフプランを作成する

奨学金は給付型でない限り「借金」です。
返済ができないと延滞金が課され、長期延滞が続くと個人信用情報機関へ登録されてしまいます。それが原因で住宅ローンを組むことができなかったり、クレジットカードが作れないこともあります。
マニャさん
返済が滞ることは避けたいですね…
計画的に返済していくためには、大学卒業後から返済完了までを想定したライフプランを作成することが重要なんですね。
大学卒業と同時に大きな借金を子どもに背負わせることになると思うと、計画はしっかり立ててあげたいです。
30代キャリア女性

教育資金準備と老後の準備の両立

教育資金も自分の老後資金も準備するには

目の前の教育資金ばかりに準備で気を取られ、自分たちの老後資金準備の計画はおろそかになっていませんか?
子どもが独立した後から老後資金の貯蓄をスタートしても、遅いのです!

あなたは答えられますか?

自分は何歳まで働くか考えていますか?
公的年金はいつから、いくら受け取れるか知っていますか?
老後の生活費は国からの公的年金だけで賄えますか?
住宅ローンなどの借入れは退職までに完済できますか?
確定拠出年金・iDeCoは目標利回り、目標金額通りに運用できていますか?


    堀江信弘

    専門家監修 堀江 信弘

    株式会社エープロジェクト 代表取締役社長、ファイナンシャルプランナー。

    25年間の豊富な専門知識と幅広い実務経験を活かし、イオングループ、パナソニックグループ等のマネー研修・ライフプラン個別相談で10,000人以上の従業員のサポート業務に携わる。ライフプランのエキスパートとして保険・金融商品の販売実績の経験を活かしたアドバイスには定評あり。現在は、保険・金融商品を販売しない中立な立場から幅広く資産の管理、運用相談サービスを提供。 モットーは「一人ひとりの人生に残る仕事をする!」

    この記事の監修者
    伊藤 佑梨
    ファイナンシャルプランナー/DCプランナー/証券外務員Ⅱ種/ライフプランアナリスト
    大手電機メーカーをはじめ、さまざまな企業の共済会会員の個別ライフプラン相談の経験を積む。世代別、ライフスタイル別によく陥りがちなマネープランの分析と的確なアドバイスには定評あり。
    木村 美月
    証券外務員Ⅰ種/ライフプランアナリスト
    証券会社で資産運用アドバイス業を経て保険業界へ。お金とお寿司が好きで「お金は合理的に正しく使う」をモットーにしています。経済的な流行・トレンドも分かりやすく解説していきます。