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子ども3人以上の世帯必見!「高等教育の修学支援新制度」大学等の授業料等の無償化が拡充!

特に注目されたのが「多子世帯」向けの支援です。
3人以上の子どもを育てる世帯が受けられる、新たな支援内容や注意点など分かりやすく解説します。


目次
「高等教育の修学支援新制度」の拡充ポイント
今回の拡充では、子どもが3人以上いる多子世帯を対象に、所得制限なく一定額まで授業料と入学金の支援が可能になりました。

欠席が多いと支援が打ち切りになるので、注意しましょう。

なぜ子どもが3人以上からなの?
多子世帯は教育費の総額が高くなり、進学の選択肢が制限されがちです。
進学意欲があれば、世帯の経済状況に関わらず、大学等に進学できるチャンスを確保できるようにしましょう!と、国として集中的な支援を強化した背景があります。
どの点が拡充されたの?
第1子は、私立大学1年(年間授業料95万円)
第2子は高校1年
第3子は中学2年です。

しかし、2025年度以降は、多子世帯に該当するので、支援対象になります!
授業料は70万円の減免になるため、授業料の自己負担は25万円です。さらに貸与型奨学金(無利子)を併用できますよ!


支援区分を確認してみましょう
簡単にできる!支援区分の確認方法
支援の内容は、世帯の収入などによって「区分」として分かれています。
お住まいの市町村役場または、JASSOのWebサイトで確認することができます。
JASSOのHPには支援対象になるかどうかの簡易判定ツールがあり、家計状況(年収・扶養人数など)を入力するだけで、おおよその支援区分がわかります。
「多子世帯」の考え方に気をつけて!
子どもが3人いるだけではダメ!?
私には成人している長男もいますが、子どもが3人以上いればいいですか?

なので、3人子どもがいたらOK!とはなりません。
子どもが3人いる場合でも、第1子が大学を卒業し就職した場合、「多子世帯」ではなくなるため、多子世帯としての支援は終了する点に注意です!
その場合、多子世帯の支援は終了しますが、世帯収入による支援は条件に該当する場合に受けることができますよ。


「多子世帯」であるためのポイント
- 大学生でも扶養から外れると、多子の対象から外れることがある
- 子どもがアルバイト収入で扶養控除の条件を超えると、支援の条件に影響が出る可能性がある
まとめ
支援制度の拡充は、多子世帯にとって進学を断念させない、チャレンジを後押しできる良い制度ですが、残念ながらこの支援制度のみでは全てカバーできません!
支援金のみで足りない、準備が間に合わない時には、教育ローンや、自治体・大学独自の支援制度も視野に入れたり、準備までに時間がある場合は、教育費用の積立として、つみたてNISAでの運用を始めましょう。
支援を受けるためには、大学での手続きが必要になります。申請する場合には、申請期日までに申請するようにしましょう。

専門家監修 堀江 信弘
株式会社エープロジェクト 代表取締役社長、ファイナンシャルプランナー。
25年間の豊富な専門知識と幅広い実務経験を活かし、イオングループ、パナソニックグループ等のマネー研修・ライフプラン個別相談で10,000人以上の従業員のサポート業務に携わる。ライフプランのエキスパートとして保険・金融商品の販売実績の経験を活かしたアドバイスには定評あり。現在は、保険・金融商品を販売しない中立な立場から幅広く資産の管理、運用相談サービスを提供。 モットーは「一人ひとりの人生に残る仕事をする!」
- この記事の監修者
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- 伊藤 佑梨
- ファイナンシャルプランナー/DCプランナー/証券外務員Ⅱ種/ライフプランアナリスト
- 大手電機メーカーをはじめ、さまざまな企業の共済会会員の個別ライフプラン相談の経験を積む。世代別、ライフスタイル別によく陥りがちなマネープランの分析と的確なアドバイスには定評あり。
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- 木村 美月
- 証券外務員Ⅰ種/ライフプランアナリスト
- 証券会社で資産運用アドバイス業を経て保険業界へ。お金とお寿司が好きで「お金は合理的に正しく使う」をモットーにしています。経済的な流行・トレンドも分かりやすく解説していきます。