- 制度・税金
子どもの大学進学・借りる前に知っておくべき意外と知らない奨学金【基本編】
目次
教育資金が足りず、奨学金の利用率が増加!
奨学金を借りる人が増えている理由
- 4年制大学への進学率の上昇
- 教育資金の準備が不足
- 親からの仕送りが減少
- 大学の授業料の値上がり
- 奨学金利用条件が緩和
教育資金の準備・計画は充分にできていますか?
奨学金は本当に借りるべき?
わが家は奨学金を借りるべき?チェックシート
奨学金はお金を借りて返済することが原則で、ある意味借金にあたります。
本当に借りるべきかチェックリストで確認してみてください。
奨学金と教育ローンの違い
同じような制度だと思っていませんか?
入学前に納める入学金なども足りない場合は前もって準備しておくことが必要なんですね。
奨学金・教育ローンを借りた後の将来はどうなる?
奨学金を借りた場合
・奨学金はあくまでも「借金」返済していくのは子ども自身
・子どもが大学卒業後、社会人になったと同時に月々の返済がスタート
・新社会人の給与が少ない場合、卒業後の経済的負担が大きくなる
教育ローンとは違い、適用金利は貸付終了後の金利で決定されます
卒業後はどのくらいの金額を返済していかないといけないのか、分かりにくい仕組みになっています
教育ローンを借りた場合
・奨学金と教育ローンは併用ができる
・返済は一般的に契約者である親
・奨学金と違い、返済は借り入れた翌月からスタート
・奨学金よりも金利が高いので総返済額が大きくなる
住宅ローン、自動車ローンなどと重なった場合は家計がより厳しくなります
申込時に、申込金額を決めておく必要があるため、事前に返済計画を立てる必要があります
返済が滞らないよう、家計のやりくりをしっかりしていく必要があります。
何より一番は重要なのは、借りずに卒業ができること!
必要な教育費は、あらかじめ金額を知った上で準備することが子どものためにもなります。
奨学金を借りる時はライフプラン作成を!
無理のない返済計画を立てましょう
今の家計状況から無理なく返済を続けられるか、資金計画を立てることをおすすめします!
子どもの将来に影響が出る前に…
労働者福祉中央協議会の調査によると、人生において奨学金の返済による影響は大きいとされています
特に「結婚」への影響は全体で31.6%と、奨学金返済による経済的な負担が理由で結婚に踏み出せない方も増えています
奨学金は大学卒業後、子どもが返済をしていきます
将来の生活設計に影響を出さないためにも、借りる金額を決定する時から子どもと一緒に資金計画を立てるようにしましょう
専門家監修 堀江 信弘
株式会社エープロジェクト 代表取締役社長、ファイナンシャルプランナー。
25年間の豊富な専門知識と幅広い実務経験を活かし、イオングループ、パナソニックグループ等のマネー研修・ライフプラン個別相談で10,000人以上の従業員のサポート業務に携わる。ライフプランのエキスパートとして保険・金融商品の販売実績の経験を活かしたアドバイスには定評あり。現在は、保険・金融商品を販売しない中立な立場から幅広く資産の管理、運用相談サービスを提供。 モットーは「一人ひとりの人生に残る仕事をする!」
- この記事の監修者
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- 伊藤 佑梨
- ファイナンシャルプランナー/DCプランナー/証券外務員Ⅱ種/ライフプランアナリスト
- 大手電機メーカーをはじめ、さまざまな企業の共済会会員の個別ライフプラン相談の経験を積む。世代別、ライフスタイル別によく陥りがちなマネープランの分析と的確なアドバイスには定評あり。
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- 木村 美月
- 証券外務員Ⅰ種/ライフプランアナリスト
- 証券会社で資産運用アドバイス業を経て保険業界へ。お金とお寿司が好きで「お金は合理的に正しく使う」をモットーにしています。経済的な流行・トレンドも分かりやすく解説していきます。